2018年9月1日土曜日

かけある記 馬場町長を悼む(2018年7月1日)

馬場町長が逝去された。6月議会最終日の13日、紺野議長あて6月30日を以って辞職願を提出、全会一致で承認された。昨年の12月議会も体調がすぐれず議会出席は5日、6日の2日間だけでした。いつもならよく通る声も行政報告の際には時折かすれていましたね。町政進展を願いつつも、よほど病状が進行していたのだとおもう。馬場町長とは町議時代から二十数年間の沢山の思い出がある。けれども昨年3月31日の避難解除をめぐっては『町残しのために決断』するという町長と、「時間軸で避難解除を急ぐべきでない」との町民の声を代弁する私との間で、解除前、そして解除後も厳しい議論を交わしたことが今でも鮮明に残っている。彼は議会を離れて私を呼ぶときは「績さん」と呼んでいた。ADRの件では何度か電話をいただいた。和解打ち切りの際には「東電には誠意のかけらもない」と告発。政治家として激しい一面と同時に、温かみのある誠実な人でもありました。議会では本音で議論しましたね。

2015年11月の町長選挙では「一律に事故から6年で解除というのは不適切であり、安全・安心な生活空間の確保と、生産再開可能な条件整備、即ち町民の命とくらしを守ることを最優先する」という政策協定を日本共産党浪江支部と結び、共に全力を尽くしたことは私の記憶にも、そして町史にも深く残るものであると思う。漸く病の痛みから解放されましたね。

町長、ゆっくりお休みください。合掌



日立製作所が英国に原発建設、本格交渉始まる

それは原発事故輸出では?利益は企業・リスクは国民に


問題その1
日立が原発建設を計画しているのは英国のウエールズ地方。地元では20年以上、新規原発建設に住民の反対の声が上がっています。原発の危険と、建設コストの電気料金への上乗せです。

問題その2
建設費が3兆円。とにかく巨額の建設費です。日立は日英両国にその支援を求めています。2兆円を日立に英国政府が融資、残り1兆円を日立、三菱UFJ銀行や三井住友銀行などメガバンクが出資するという計画です。

問題その3
その融資資金は日本政府が100%出資している日本政策投資銀行や国際協力銀行です。さらにその保証が経済産業省の管理下にある日本貿易保険です。つまり政府丸抱えのプロジェクトです。

問題その4
日立の中西会長は経団連会長です。人脈も、資金も、利益も日立関連と政治の私物化の産物です。利益は企業に、リスクは国民になど、とんでもありません。

東芝は米国で1兆円の原発赤字を出し、撤退に追い込まれました。福島原発は汚染水の処理すら未解決です。原発コストは無限大、原発ゼロを歩むべきです。