2018年2月6日火曜日

かけある記 1/22臨時議会報告(2018年2月3日)

復興事業の契約変更続出

議会から厳しい指摘

臨時議会では5件の契約変更議案のほか、請戸漁港水産共同利用施設整備関連議案3件、南棚塩災害復旧工事2件、一般会計補正予算など13件が提案されました。主な案件をお知らせします。

工事名
請負業者
契約変更額(税込)
主なる変更理由
既存工場(旧日本ブレーキ浪江)建屋解体工事
東北工業建設(株)
6億1560万
→6億2279万
720万円増発注時、地下タンクの廃油未確認など
いこいの村改修工事
(株)泉田組
2億1708万
→1億9602万
2,100万円減撤去新設の計画が既存設備の再利用など
いこいの村機械設備改修工事
(株)小黒設備工業
8,640万
1億3324万
4,684万円増→発注時、通電未確認。機器類交換・新設発生
災害公営住宅幾世橋第2期工事
積水ハウス(株)仙台支店・双葉不動産(株)
14億1305万→13億9867万
1,438万円減→杭工事において地盤支持層が当初より浅い

議案審議に於ける主な意見

馬場議員の反対討論(要約)
「復興事業の度々の契約変更が多発していることは、公共事業の発注のありかたが問われている問題である。特に建屋解体工事において、変更理由所には「地下埋設タンク内に残存していた廃油や廃アルカリなどについて、当初(入札)設計時において、その有無を確認できなかったため」とある。すなわち地下タンクの存在を知りながら、地下貯蔵の内容確認が不十分のまま発注したことを自ら認めている。
入札案件では落札率99.69%のものもあり、異常であるといわざるを得ない。多くの復興事業など様々な理由があろうとも、公共事業の入札設計を精査・吟味すべきである。専門家・人的体制を拡充するなど、浪江町における公共事業入札発注のあるべき姿の改善を求め、反対討論とする。」


また渡辺議員からは、いこいの村機械改修設備改修工事変更について「自動制御盤」の不具合、部品交換不能、「高架タンク内亀裂」など、事前の目視でもわかることである。発注前の調査はどのように行われたのか。契約金額が1.5倍に変更されるなど異常ではないかなどの厳しい質疑が行われました。

議案採択でも4名の反対が出ました。