3月20日、二本松市コンサートホールで「チェルノブイリとふくしまをつなぐ夕べ」が開催された。昨年9月、福島県農民連の有志と学者、マスコミ人など7名でチェルノブイリに入った。その後、喧々諤々の末、「ゼロFuku」を立ち上げた。有志の協賛もいただき「夕べ(第一回)」には、現地ガイドをされたフランチュク・セルゲイさんを呼ぶことにした。当日は遠藤ミチロウさん(二本松出身のロック歌手)もゲスト出演、個性的な表現で会場を魅了した。
だれもいないまちにくるまがはしる
失われた思いでどこを探しても見つからない
失われた夢はいつか取り戻したい
ああああなみえ...。
私の体に震いがきた。その直後に「福島の未来をチェルノブイリにさせないために」と、私は5分間のスピーチをした。「原発事故という怪物はもうみたくない、原発ゼロの声を広げよう」と訴えた。
3月24日、東京工科大学・蒲田キャンパス3号館で「第88回日本衛生学会学術総会」が開催され、私は「原発避難と帰還の現状―生活再建と再生・復興の課題」について話すことができた。あれから7年、たしかな歩みがあったことも事実。しかし、当たり前の日常が戻ったわけではない。「7周年」の今年は「進む復興」の文字が躍っていた。例えば「医療体制構築進む」(3/11福島民報)、「ふくしま復興再生道路・整備進む」(3/4福島民報)などなどである。現実は医療・介護は一部に拠点的なものでしかない。買い物も緒についていない。帰還困難区域の町道は除雪もされなかった。前に進めるべきは被災者の生活と生業再建である。復興とはなにか、町民目線で見直すべきである。当然、国・東電の責任は問い続けなければならない。
政治の激動/足音が聞こえてきた
森友事件の核心は「安倍事案」。森友決裁文書が財務省によって改ざんされていたことが明らかになった。今や「政権崩壊」がささやかれるまで事態は進んでいる。
国有地8億円値引き問題が起きた時、「こんなバカな話はない。森友・加計問題は政治の私物化だよ」と二本松市内の中堅会社会長が一気に話してくれたのが昨年6月(かけある記6/13)のこと。「我々中小業者がどれだけ苦労しているのかわかっていない」とも。その後安倍政権は衆院選挙で「圧勝」した。
今日、3月25日のしんぶん赤旗は「複数の(財務省)職員が大阪地検特捜部の任意の事情聴取を受け、「改ざんは本省の指示で行われた」という趣旨の説明をしていることが分かった」と報じている。
いま思い出すのは、昨年の5月頃のことです。双葉畜産組合の理事をしていたK氏が、教育勅語を幼稚園の子供に暗唱させ、運動会で子供たちに「安倍首相は偉い人です」などと唱和させている映像を見て「なんぼなんでもこれはおかしと思わないか」と、わざわざ電話をくれたこともあった。
安倍一強の権力をかさに、嘘や隠ぺいを繰り返し、無茶で強引な「政治の私物化」を続けてきたことは明らかだ。こうなったら一日も早く安倍退陣に追い込むしかない。