浪江町で農地除染偽装・議会で質問― 3月17日
3月定例議会最終日の17日、赤旗日曜版を手に馬場績議員が質問。議会に緊張が走りました。(3月19日号
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馬場議員:浪江町上ノ原地区の農地除染で安藤・ハザマの一次下請け業者「「陰山組」(郡山市)の指示で不正工事が行われていたことは重大問題である。町はこのことを知っていたのか。
本間副町長:上ノ原の件は昨年2月、環境省から(報告)あった。
馬場議員 環境省は県労連などから再三告発を受けながら、告発もしていない。除染工事の不正、他の農地の窃盗になる。町長は知っていたのか。
町 長:(このやり取りを初めて聞いた、との顔で)驚きだ。環境省の監督責任が重大。
馬場議員: 私は3月14日の全員協議会(汚染土壌の輸送について環境省が議会に説明に来た時)でも「様々な情報があり」除染作業の不正確認のために議会に工区ごとの数量報告を求めていた。町は不正工事を知りながらなぜ環境省に告発を求めなかったのか。議会に報告しないのも重大問題である。
本間副町長:町には昨年8月に環境省から再除染の実施と「地権者に謝罪した」との報告を受けた。(議会に報告するかは)除染は環境省の直轄事業である。
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不正工事が告発もされず浪江町は避難解除となり、町民の安全・安心が心配です。「除染後の線量が高い」ことは町民懇談会でも意見が続出、一様に心配していたことです。休憩時間にも日曜版記事が大きな話題になり「氷山の一角では」との意見も。事の重大さが浮き彫りになりました。
原発裁判/国・東電の責任認める!!
3月17日。その日は議会で参加できなかったものの「津島原発訴訟第6次提訴」が福島地裁郡山支部で行われていた。それは「原発事故」の加害の構造を問う連帯の日でもありました。その日の夜には菊間弁護士から膨大な群馬訴訟判決(抄本)が早速、メールで届いたのです。早速ダウンロード、とても読みきれるものではありませんが、分厚い判決文は「勝利」の重さを私に伝えてくれました。原発事故は「人災」であることを法理論的に初めて明らかにした。以下、私がズシリと感じた点をまとめます。
◆津波の予見可能性を認めたことです~2002年に政府・地震調査研究推進本部は福島沖でもM8クラスの地震発生を予見していた。しかし東電はこれを切り捨てたこと。
◆全電源喪失の知見がありながら対策を取らせなかった国に責任がある~原発はほかのどんなものよりも危険であることを知りながら、安全対策の命令を出さなかった。
◆人間の尊厳を根こそぎ奪う原発は止めなさいということ。人類共通の課題を明らかにしたこと。原発事故と正面から向き合い、歴史に耐える判決であったと思います。